和欧混植

1. 和欧混植とは

和文と欧文を混ぜて文字を組む事です。
主に和文中の行、または独立した行、あるいは段落として、欧文が単語・語句・文の形で混ぜられる組版を指します。
混植の植は、金属活字における文選と植字の作業のうちの「植」の字をとったものか。つまり、異言語の文字を和文と一緒に「混」ぜて「植」字(組版を仕上げる)することか。
混植は主に横組みの場合が多いですが、縦組みでも特別に単語や語句、書名や雑誌名を基の言語で表記することもあります。
和文書体にふさわしく調和する欧文書体を選ぶ事が重要です。

2. 和欧混植の注意点

ここでは主に和文の中に組み込まれる英単語または引用文の扱い方を覚えます。
基本的には、文章の場合は自動的なジャスティファイとなりますが、デザイナー自身でスペーシングをチェックし、必要ならば自分でスペーシングを施します。
とりわけ見出し語では、必ずデザイナー自身が細かくスペーシングを施します。
原則:欧文の語間は欧文と和文との間よりも小さくします。

[和文に欧文の大文字が混じる場合]
① 大文字が略語でピリオドが無い場合
 ・大文字にわずかに字間を入れます。
 ・そのスペースは大文字の前後の和文とスペースよりも小さくします。


②大文字が略語でピリオドがある場合
 ・略語の前後にはスペースを入れます。

[単語が1つの場合]
和文と欧文との間のスペース(語間)は、最小でも25%程度は必要です。

[和文に欧文単語の前後にあせんダー文字がある場合]
欧文の前後は全角の20-30%くらいのスペースが必要です。(正確には状況判断によります)

[和文に欧文単語が2つ混じる場合]
欧文の語間は、和文と英単語との間よりも少なくします。

[和文に欧文単語が3つ以上混じる場合]
原則は2文字混じる場合と同じです。

3. 和欧混植での書体の選択

① 基本原則
明朝体 + ローマン体(セリフ体)
ゴシック体 + サンセリフ体

② 和文書体に一緒に欧文(英文)書体が従属しているフォントの場合。

  • それと選ぶかどうか、その欧文書体をよく見極める目を持つと良いです。
  • 和文の従属欧文書体はおおむねエックスハイトが高い。
    逆に言えばアセンダーやディセンダーがかなり短い傾向にある。それで良いのかどうかを各自が判断することが重要です。

③ 和文書体にふさわしい欧文書体を自ら選ぶ場合。

  • ボディの天地内に欧文書体がひどく飛び出さない事が望ましいです。
    ディセンダーが長過ぎる欧文書体では、ベースラインが高くなるので不安定です。
  • エックスハイトの高低に注目する。

④ 欧文書体の特徴をよく考慮して選ぶ事。

  • ウェイト(太さ)を和文書体と調和させる場合が一般的。
  • ウェイト(太さ)を和文書体より強調させる場合もあるので注意すること。