スケールの違い

和文欧文

スケール(タイポグラフィで使う単位)の違い…… 現在、組版に採用されているサイズの基準は「ポイント式」と「級数式」の2通りです。

和文では「級数式」を用いる事が多いです。また古くには「号数制」という基準もありました。 コンピューター組版の普及により、メートル式のほうが全てのサイズの指定には都合がよくなっており、今後の日本ではメートル式の級数指定が使いやすくなると考えられますが、級数は日本だけに通用するスケールです。
①級数式
昭和初期に日本でメートルを基にして考案された写植(写真植字)機用のサイズの単位を指します。 1級=1歯=0.25 mm ※歯とは、行送りの場合に使用する単位のことです。 ※級の略記号は「Q」。歯の略記号は「H」。
②号数制
・日本では明治書記に本木昌造らによって活版印刷の技術が上海からもたらされましたが、そのとき以来金属活字のサイズ表記は「号」を用いていました。 ・号数はアメリカン・ポイントのシステムに影響を受けているとの報告があります。たとえば、近似値ですが5号はほぼ10.5ポイントです。(初号〜8号まで) また、鯨尺を基準にしたとも言われています。
欧文のみならず、世界共通の「ポイント式」となります。
【ポイント式】
インチを基にしています。 1inch=25.4 mm 「72分の1インチ=1ポイント」が基準となっています。
◆DTPポイント
デジタル式コンピューター組版機(パソコン用)が採用しました。 1pt ≒ 0.3528 mm
◆ディドー式
・1770年頃に確立 ・ヨーロッパ諸国で採用されています。 1pt=0.3759 mm
◆アメリカ式
・1886年に確立 ・アメリカ、イギリス、日本で採用されています。 1pt=0.3514 mm ・日本では明治27年に10pt、9ptを鋳造したのが最初とされています。 ・活字の大きさを表す共通の企画が存在せず、活字鋳造所や鋳造時期によってバラバラの活字が鋳造されていたため、ポイント・システムを決めるに至りました。 【参考文献 ちくま 第118号 「活字のはなし6 ポイント活字」 著:矢作勝美 (1981年1月 / 筑摩書房)】