Typetuto(タイプチュート)とは?

1. 当サイトの使い方

当サイト(Typetuto タイプチュート)は書体の組み方・歴史・雑学などタイポグラフィに関することをまとめたWebサイトです。

  • About……現在見ているページです。当サイトとタイポグラフィに関しての説明をしています。
  • Basic……タイポグラフィの基本的なルールを解説しています。
  • Timeline……和文書体・欧文書体の年表。各書体の解説もしています。
  • Column……タイポグラフィに関する雑学を載せています。
  • goods & site……お勧め書籍・Webサイトの紹介をしています。
  • 資料提供:河野三男(授業用配付物参照)
  • サイト制作:杉山静代(Facebook

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2. タイポグラフィとは?


「印刷物をその目的にあわせて仕上げる技術のこと」

伝統的な印刷技術の中で生まれた言葉です。
印刷技術といえば、印刷する内容・中身を「活字で組んで刷ること」が中心でした。
現代では文字活字は印刷物以外にも使われており、文字情報の流通媒体(メディア)の多様化にあわせて、活字を使う場が格段に増えています。
例:文字による各種サイン類、ロゴ

また、活版印刷の時代と違い、デジタルで文字組みや書体の作成が簡単に行えるようなった現代では、

「言葉を活字の書体によって再現する技(タイポグラフィを実践できるグラフィックデザイナーにとっては技術というより技)」

としての意味合いも持ち始めていると考えられます。

Times New Romanの設計者であり、印刷技術の歴史を調べている研究者でもあるStanley Morison(スタンリー・モリスン)はタイポグラフィについて以下のように述べています。

タイポグラフィの基本原理

タイポグラフィを定義すれば、それは特定の目的にしたがって印刷材料を正しく配置する技であり、それによって読者が本文を正しく理解できるように、文字をならべて、余白を配置して、活字書体を使いこなす技だといえるでしょう。タイポグラフィは、本来、実用目的に対して、ある効果をあげる手段であり、それによる結果が美しくても、それはまったくの偶然の産物なのです。なぜなら読者の本当の目的は組版表情を楽しむことではないからです。したがって何を意図しようが著者と読者のあいだを離してしまう印刷材料の扱いは、どれも誤りです。書籍印刷における目的は読まれることであって、そこに「気のきいた」タイポグラフィをもくろむ余地は、ほとんどない、というところに落ち着くのです。ですから、いくら組版が退屈で単調だとしても、タイポグラフィ上の奇抜さや遊びよりは、まだずっとましです。そのような抜け目のない奇抜さは商業・政治・宗教などを対象とした広告におけるタイポグラフィでは、のぞましいし、不可欠でさえあります。なぜなら、その種の印刷では新鮮であることのほうが無愛想にまさるからです。ですが少部数の限定版は別にして、書籍のタイポグラフィでは、習慣とでもいうべき、ほとんど絶対的なものにしたがうことが要求されます。それには、それなりの根拠があるのです。

本質的に印刷は複製手段であるため、印刷それ自体は、もちろんのこと、公共のためにも、すぐれたものであるべきです。その用途と目的がひろければ、ひろいほど、印刷にたずさわる者に課せられた制約は厳しくなるのです。(河野三男訳)
スタンリー・モリスン「タイポグラフィの基本原理」『フラーロン 第7号』ケンブリッジ大学出版局 1930年

スタンリー・モリスン
1889年5月6日-1967年10月11日 イギリス・ワンステッド・エセックス生まれ
タイポグラファ。モノタイプ社タイポグラフィカル・アドバイザー
主な制作書体「タイムズ・ニュー・ローマン」モノタイプ社における復刻書体
主な著書・編書 『タイポグラフィの基本原理』、『フラーロン』、『タリー・オブ・タイプス』など

他にも、Joseph Moxson(ヨゼフ・モクスン 1627-1691)・Pierre Simon Fournier(ピエール・シモン・フルニエ/Fournierの制作者)といった人物がタイポグラフィについて述べています。
気になる方は調べてみてください。